気づけば空はうっすらと白み、夜が明けていく。
カラスが啼いて、スズメが集まって、
近くで 遠くで 知らない声が響き、つながる。
そうして、澄んだ空気の清らかさを伝えてくれる。
香りをきかせるキンモクセイに 心がかたむく。
名も知らぬ足下の草、木々を撫でて風が鳴る。
近所の家からは 早朝から洗濯機が動く音。
仕事を終えて帰っていく 新聞配達員のバイク音。
遠慮のない生活の「音・こえ」
無音より、ずっと深く感じる静けさ・・・
私の知らない音・こえは、また 私を知らない。
無名の歌い手たちが、それぞれを生きて発する音・こえ
他の想いを侵さず、他に想いを押しつけず、自らの想いを裏切らず
ありのままに生きるとき、それを歌うというのなら、
この世界は歌で溢れている。
他の想いを侵さず、他に想いを押しつけず、自らの想いを裏切らず
遠慮のない生活の「音・こえ」に溢れるとき
この世界は静けさに満ちていく。
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こんなことがしみじみと感じられる朝。
二日続きの徹夜も悪くない。.・●