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過去も未来も、いま「ここ」で出会っている。心の居場所を綴る自分観察Life log


by gaiaship

種火に気づく(長いです)


夢枕獏さんの小説「沙門空海 唐の国にて鬼と宴す」を原作に作られた
映画「空海 KUーKAI」(原題:妖猫傳」。
なんと、日本語吹き替え版と日本語字幕版あわせて3回も見てしまいました。
テレビで見るならまだしも、映画館に足を3度も運んだのは人生初!

そのワケは… 

この作品の完成が私の夢の実現でもあるから。

他力本願とは、こういうことを言うんですね。

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映画の原作となった小説がコチラ↑
タイトルを見て、「なにこれ?」と立ち読みしたのが最初。
文庫本が出るのを待って購入したのが7年前だったでしょうか?







興味をそそる書き出しだった…というのもあるけれど
そこに描かれた唐の都の様子、空海の振る舞い、そのうえ阿倍仲麻呂まで登場する…
全てが、子供の頃に頭に浮かんだ光景とあまりにもマッチしていて、私を虜にしました。


子供の頃の想像力と記憶って不思議ですね。
見たこともない国の、それも昔話の景色なのに
私にとって、それはまるで実際の思い出のように焼き付いていて
その記憶をこの小説が見事に甦らせました。


読みながら、
「あぁ、これ映画にならないかなぁ」と思ったんです。
できれば中国語で…と。

初めて中国にわたった空海が、現地人なみに中国語を話して生きている様子を見たい。唐の賑わいを目にしたい。

漠然と抱いた期待が現実になって見られるのだから、
そりゃ~もう嬉しいのなんのです。

しかもメガホンをとったチェン・カイコー監督、
撮影のために、唐の都をとてつもないスケールで忠実に再現しちゃった というじゃないですか!
それだけでも期待が高まりました~。

日本語字幕版の予告を見たのに、日本語吹き替え版が上映と聞いてかなりガッカリしたけれど、まずは見に行きました。
そして、日本字幕が見たーいと何度もつぶやいてしまいました。
が、そうしたファンの執念か? 日本語字幕版が公開されることに!

本命が来たら、当然見に行くでしょう(笑)

これよ、これ! この雰囲気! という見応え。


自分でも、どうしてこんなに唐の時代にときめくのかは不明なんですが
そのときめきの始まりは、小学生の時に母が買いそろえてくれた学研の日本史小説シリーズ。

そこで初めて触れた中国の歴史。
中国に渡れるかも、日本に戻れるかもわからない時代に、
大陸文化を吸収するための交流制度があって、
多くのことをあちらから学んだということは、パンダと孫悟空程度しか知らない子供には意外でした。
身分に関わらず頭脳があれば役人になれる「科挙」という制度があったなんてことも、「なんか素敵!」と思ったんですよね。

で、そこに阿倍仲麻呂や玄宗、楊貴妃、空海、鑑真の人柄が伝わる物語が綴られていて、完全にイメージが刻まれました(笑)
ここで描かれている唐の都の様子が後々まで覚えているようなものになるとは…


その記憶が確かかどうか、実家で再読してみました。

間違いなかったです。

いま、読んでも十分面白い。

というか、再読して気づいたんですが、名を連ねている小説家の方々…ふだんなら小学生が手を出す作品レベルではお目にかかれないような…

池波正太郎さんの名前まである!

そりゃ~面白いわけだ。凄いな学研。

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全14巻のなかでも、とくに繰り返し読んだのが1~3巻。
手垢でわかる愛読ぶり。

この本を読んでいたおかげで
「どこかで聞いたことのある名前だな」とか、「あ、知ってる!」という既知体験が、
その先の情報へと誘ってくれたんだ…と今は分かります。


一生宿る種火のようなもの。
その種火がフッと燃え上がることを頼りに、
羅針盤のように進んで来たんですよね、たぶん。


映画は、唐の都で起こる怪事件の原因が玄宗皇帝時代の出来事にあることがわかり…その解決に空海が活躍するというもの。

”いま起きている奇怪の原因が 時間を遡ったところにあることを見つける”


そんな映画の展開のように、私も遡って”私を駆り立てる素”を見つけました。



忘れられない1本になりそうです。



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さて、映画の話を最後に。
小説をかなりアレンジしていますが、その核は同じ。
ストーリーのピースを組み替えて、中国の人にも伝わりやすい内容に仕上げられていました。
中国作品を見慣れている私でもビックリするスピード感と演出。

作品に対する意見はいろいろ聞こえてくるけれど、私は気に入りました。

チェン・カイコー監督作品のとして替えられたタイトルは「妖猫傳」
見事な命名だな と思います。
小説のタイトルもこっちでいいんじゃないかと思うほど。
(なんていうのは失礼か)

お気に入りの曲になってるコレ、ここにも貼っておきます。


いつまで見られるかは分からないけれど、記事を張っておきます。






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by gaiaship | 2018-04-03 18:51 | お気に入り | Comments(0)