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いまここライフ・・・みさわの「わ」 gaiaship.exblog.jp

過去も未来も、いま「ここ」で出会っている。私の話をきっかけに心の旅が始まれば幸いです。心の居場所を綴る自分観察Life log


by gaiaship

運動会:競争のはずが・・・


子どもの頃は、早生まれって損だった。
・・・といっても、先生に説明されるまでは、気付きもしなかったのだけれど。

四年生のときに、ふいに担任の大沢先生がこう言ってくれた。
「友達は皆年上なんだから、身体も頭もついていくのは大変なのに、三澤さんは本当によく頑張ってるね」と。
算数のテスト返しの時だったと思う。何かを察してくれていたんだろうな。
“あっ、そうか。な~んだ・・・”身体が軽くなった。
そして、しっかり見守られていると分かった頃でもあった。

その後も学校が楽しくて、思いのままに過ごせたのは、
この先生の眼差しのお陰だと思っている。


さて、そんな小学4年生(9歳)の運動会の日のこと。
「今日初めて一番になれるかも!」と意気揚々と登校した。
3月末生まれの私でも、同級生の体力差に負けず一番になれるチャンス。
それは、お転婆な私が得意な「障害物競走」。
運動会も終盤になり、いよいよ障害物競走の番に。



いろんな障害をクリアして、2番手を大きく引き離してダントツのトップ。ただし、最後の網をくぐり抜けたところまでは…。

網の障害も難なく一番で出ることができた・・・のに、
出口のところで、私ったら後ろの子が気になって振り向いちゃった。
他の子は大丈夫かな?・・・と。
すると2番目に入ってきた子が、束ねた髪がひっかかってもがいてる。
そのまま走ればゴールだっていうことも忘れ、
放っておけなくて網を高く引き上げてあげちゃった。
すっかり競争していることも、一番になるチャンスも忘れてた。
助けなくちゃ! の一心だった。
その子はスルリと抜け出て、私の横を走り抜けて行った。
「出られた! やった!」と喜こぶ私。
でも一瞬、あれ? と思い、周りの声が耳に入り・・・次の子がやって来たのを見て我に返った私は、そこから猛ダッシュ。

でも、また2番でした。
友達も、休みを取ってきてくれた親も、先生たちも大笑い。
でも、清々しい思いだったのを今でも忘れない。

この行動をさせた私は、いまでも私の中にある。


そんな思い出の小学校も今年度で廃校です。
by gaiaship | 2005-11-02 00:40 | ココまで | Comments(0)