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「ようやく」


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2011年3月11日に棚から落ちて、
東日本大震災のその時刻で止まったままにしておいた時計を
数日前にようやく動かす気になった。
(アラームのストップボタンは落ちたときの衝撃で…なのか、妙な凹み方をしてしまって直せない)

動かすことが、
あの出来事を意識のどこかで切り捨てることになりそうな怖さと
引きこもり感覚にも似た、留めておくことで得る変わらないことの安心。
この時計を手に取るたびに、
妙な心境になって動かせずにいたんだ…と今はわかる。



さて、動かそうと電池を入れてみた。

けれど、秒針が動かない。
プルプルと反応しては・・・いた。

もしかして、秒針が邪魔してる? と思い
カバーを外して秒針を突いてみようかと見まわすものの、
はずせる手掛かりがなく…

秒針を外すつもりで、叩いてみた。

あんなに動かすことに対して慎重だったのに、
使い物にならなくてもいいと想いながら叩いた私。
なんという見捨て方・・・(^^;


上手く秒針だけ外せて暫く待つと、長針が動いた!


秒針の取れた時計は、その後も順調に時間を刻む。




そこで、ふと「針」の役割について見つめたら、何とも考えさせられた。

秒針、長針、短針。
これらは、裏で働く歯車の動きを表に見せてくれる。
針の動きは歯車が動いている証で、「時」という見えないものを見せてくれている。

今回は、連動すべき秒針が何かに引っかかって動かないために
歯車全体の動きを止めてしまったので、時計そのものが機能しなくなった。

秒針を外すということは、
一番小さい単位の働きは見えなくても構わない と判断したことになる。


急に、
働きを表現することができてはじめて、そのものの価値が評価される
そんな社会の掟のようなものを、この秒針を通して考えてしまった。


長針と短針さえあれば時計としての役割は十分果たす。
一番重要な役割を果たしている歯車なのに
働きは見えなくてもいいのか?

これが、末端の仕事は見えなくてもいい ということに通じるように思えて
見えないところでコツコツ働く、ごく普通の暮らしについて考えが及び、
人生や社会の仕組みや、地球上の自分の立ち位置なんてことまで広がって、
まるで悟りの探求者…



ようやく動かす気になった時計に、こんなにも深く考えさせられるとは。

落ちた秒針は、そのまま。
他の針を邪魔することなく横たわる姿が いとをかし。・〇







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by gaiaship | 2017-10-30 18:50 | つぶやき | Comments(0)